- フロスと歯磨きはどちらからやるべき?
- 効果の違いはあるの?
「フロスと歯磨きの順番はあるの?」と
疑問に感じますよね。
歯医者でもよく聞かれるのですが
「フロスと歯磨きどちらからやるべき?」
という質問に対して
「どちらも行えば変わらない」
「普通は歯ブラシ→フロスが一般的」
という解答が多く、そう思いがちですが
実はフロスが先の方が除去率が上がる
実験結果があります…!
歯科衛生士の知識を元に
正しいフロスのやり方も紹介して
いきますね。
最後まで読むだけで
フロスの必要性が分かるようになり
オーラルケアの意識が高まりますよ♪
【この記事の作成者】

- 歯科衛生士歴10年
- 2人の子を持つママ
- 「健康な歯で楽しく長生き」を
モットーに歯科・子育てのブログを
発信しています
フロスと歯磨きの順番はどちらが先?その理由とは

結論からいうと”フロス”から
行うのがおすすめです!
おもな理由は4つ!
- 研究結果がでている
- 歯垢の除去率がよくなる
- 薬用成分がいきわたる
- 忘れない
【理由】①研究結果がでている
米国歯周病学会が
『ブラッシングとフロッシングの順序が
歯間部の歯垢減少とフッ化物の維持に
与える影響:無作為化比較対照臨床試験』
というタイトルの試験で、25名の人に対し
①歯ブラシをした後にフロス
また同じ25名に対し
②フロスを使用した後に歯ブラシ
この2通りで清掃を依頼したところ、
全般的に歯間、口腔内の歯垢の量は
②の「フロス→歯ブラシ」の群で
有意に減少したことを明らかにした。
※米国歯周病学会が発行する
journal of periodontology誌の特集より
その結果から
「フロスは歯磨きの前に行うことが
最も効果的に歯垢を除去する
理想的な順序である」という研究結果が
報告されているようです。
【理由②】歯垢の除去率がよくなる
先にフロスを行うことによって
歯間の歯垢がほぐれるため、その後の
歯磨きやうがいでこれらの粒子を
さらに口内から取り除くことができます✨
除去率が上がるので
ブラッシング効率もあがりますね!
【理由③】薬用成分がいきわたる
先ほどの実験結果で
フロスを先に使用するほうが
「虫歯予防に役立つフッ化物が、
口腔内でより高濃度で維持される」
ことも分かったそうです。
歯磨き粉の成分には
色々な薬用成分が含まれているため
歯間に行き渡りやすくなることで、より
虫歯・歯周病・口臭の予防につながります✨
薬用成分についての詳細は
こちらの記事をご覧ください👇

【理由④】忘れない
先にフロスを行うことで
つい忘れてしまったり、
「やっぱり明日にしよう」という
面倒くさい感情を回避することができます笑
億劫になりがちな方は
予防のためにも
先におこないましょう!
では次にフロスの種類と
その特徴について詳しく解説していきます👇
フロス の種類と特徴
フロスの種類は
- 糸巻きタイプ


- ホルダータイプ(F字型)


- ホルダータイプ(Y字型)


おもにこの3種類に分けられます。
特徴については
以下の表にまとめます。
糸巻きタイプ | ホルダータイプ (F字型) | ホルダータイプ (Y字型) | |
---|---|---|---|
特徴 | 必要な長さを 使用でき 経済的。 | 初めての方も 使いやすい。 | 初めての方も 使いやすい。 |
清掃しやすい場所 | 全体 | 前歯 | 奥歯 |
フロスを毎日行うようであれば
断然”糸巻きタイプ”がおすすめです。
慣れるまでテクニックが必要ですが
操作性がよく細かいところまで
清掃できます✨
ホルダータイプは初心者向けですが
場所によってはやりづらい箇所もあるため
忙しいときや外出時にサッと行う分には
おすすめです。
糸巻きフロスをマスターできるように
正しい使い方を次にまとめました👇
正しい フロス の使い方
最後に正しいフロスのやり方について
これをマスターしておくと
除去率アップするので
ぜひ今日から試してください✨
①1回量の長さはひじのあたりまで!


だいたい40センチで全体の
フロッシングができます。
② フロス の巻きつけは”中指”に!


ここ間違える方多いのですが
人差し指ではなく
”中指”に巻き付けてください。
左手は2~3巻き、残りは右手の中指に
グルグルと巻き付けます。
③間は10~15㎝開けるのがベスト


巻き付けた時に
10~15㎝あけるようにして
人差し指と親指でフロスを持ちます👇


そうすると持ったときに2cm程度
すき間ができます。
フロスをする際、
このすき間が小さいほうが
口内で操作しやすいので重要です✨
④汚れが付いたら左へ


フロスした際、
歯垢が取れたら左に1巻きし、
右から新しいフロスの面をだすように
しましょう。
右指に多く巻き付けているのは
そのためです。
(画像は人差し指で操作してますが
実際は中指で大丈夫です)
⑤それぞれの当て方
奥歯や前歯など
位置によって指の置き方が変わるので
具体的な当て方を載せておきます👇
上の前歯


上の奥歯


下の前歯


下の奥歯


当てる位置によって
親指と人差し指の持ち手が
変わるので覚えておくと操作しやすいです。
⑥ノコギリのように動かす
”ノコギリのように”と覚えやすいよう
歯磨き指導の際にお伝えするのですが
フロスを入れる際に
ノコギリのようにギコギコこすりながら
行うと歯茎を傷めずスムーズに入ります。
グッと押し込んでパチンと
入れないように注意してください
歯面に沿わせて
左右の歯茎の中まで(入るところまで)
アプローチするのがポイントです👇


歯茎の1~2ミリの”歯周ポケット”まで
歯垢が入ってしまうため
しっかり取り除きましょう!
フロスの注意点
フロスを通すと引っかかる感じ
フロスを引き抜くと
毛羽立つ💦
このように
糸が歯間で引っかかる感じがしたり
引きちぎれてしまう方がいます。
この場合は
歯間に虫歯があり、穴があいて段差が
できている可能性が…!
歯間の虫歯は神経に
近いので早期発見が大事!
引っかかる場所が
銀歯などになっている場合は
詰め物が劣化して歯との間にすき間ができている証拠。
食べかすが入り込み
虫歯の再発の原因になるため
こちらも早期治療をおすすめします。
けれど、症状が出る前に早期発見できるのは
フロスの強み✨
治療も軽度で済むことが増えます。
気づいた際は早めに歯医者を受診しましょう。
歯科衛生士おすすめの フロス はコレ!
歯科衛生士だからこそ知っている
歯科専売品のおすすめフロス。
市販のものより質が高く
歯垢を絡めとりやすいのが特長✨
- 糸巻きタイプ
- ホルダータイプ
のおすすめフロスを1つずつ
紹介しますね♪
①オーラルケア【フロア フロス 】
歯医者でも取り扱いの多いのが
”フロアフロス”という商品!


引用元:オーラルケア
なんと384本の細かい繊維で作られています。
初心者でも歯垢除去しやすい構造で
フロス上級者の愛用品✨
使い方ガイドはこちらの動画が
とても分かりやすいです👇
※オーラルケアより引用
250mの大容量なので我が家も
家族みんなで愛用しています♪
糸巻きタイプでしっかり歯垢除去したい方は
フロアフロスがおすすめです。
②ライオン【ウルトラ フロス 】


引用元:ライオン
フロスがどうしても使いこなせない💦
そんな方はY字ホルダーの
”ウルトラフロス”がおすすめ!
市販の糸ようじはF型ホルダーが多く
奥歯の清掃が困難なことと
毛束が少ないデメリットがあります。
ウルトラフロスは
テクミクロンの糸で丈夫に
製造されているため、初心者の方でも
使いやすく切れにくいのが特長✨
糸ようじは洗って繰り返し
使えるのでコスパも◎
糸巻きが難しい方は
ウルトラフロスで歯間ケアしてみて下さい♪
フロスと歯磨きの順番はフロスが先!


フロス→歯磨きの順で行った方が
良い理由は4つ!
- 研究結果がでている
- 歯垢の除去率がよくなる
- 薬用成分がいきわたる
- 忘れない
毎日の歯磨きにフロスは必須です!
そして、将来のQOLを高めるために
はとても重要…!!
どれも健康な歯を守るのに
かかせないものです。
セルフケアの中でも厳選した
おすすめ商品はこちらから
チェックしてみて下さい👇



最後まで見て下さり
ありがとうございました