歯医者の クリーニング は
どのくらいの頻度で通うべきなのか
悩みますよね。
歯医者によっても料金や時間が
異なることが多く、実際に行う内容も
医院によって特色があったりするんです…!
そこで今回は
- どのくらいの頻度がベストか?
- クリーニングで行うこと
- 時間や料金の相場
- クリーニングを行うべき3つの理由
を歯科医院に長く勤める私が
経験と知識を元に分かりやすく
解説していきたいと思います!
【この記事の作成者】

- 歯科衛生士歴10年
- 虫歯、歯周病、審美、外科、小児、矯正など歯科に関係するほぼすべての分野で実践経験あり。
- 2人の子を持つ育児奮闘中ママ
歯医者の クリーニング はどのくらいの頻度?

歯科医院にもよりますが
通常は3~4か月に1度のペースを
推奨しています。
理由はおもに2つ。
1つは
クリーニング後、薬用成分の効果で
約1カ月は歯垢が付きづらい
状態を保ってくれるから✨
生活習慣にもよりますが
汚れがリセットされ歯ブラシでも
落としやすい状態になっています
実際にクリーニング後は
歯がツルツルした感覚がありますよね。
薬用成分が働き歯垢が付きやすい細菌膜を
はがしてコーティングされています。
2つ目は
歯周病への進行リスクが上がる前に
リセットするため。
基本歯周病へ進行すると
完治はできません。
ですので、
- 歯茎から血が出る
- 磨き残しで歯垢→歯石になった
といった初期症状のときに
プロのクリーニングで原因菌を除去
しておく必要があります。
しかし、口内はひとそれぞれ。
次の状態の方はクリーニングの頻度が
異なります。
クリーニング の頻度は口内の状態で異なる
以下のような患者さんはクリーニングの
推奨期間が異なる場合があります。
- 歯周病治療して間もない方
- 虫歯になりやすい方
- セルフケアが上手な方
※歯科ごとの方針にもよるので、実際の経験をもとに解説します。
参考程度にとどめていただけると嬉しいです。
①歯周病治療して間もない方

歯医者で歯周病と診断され、
治療を行い間もない方は1~2か月後に
行くのがおすすめです。
元々、歯石の付きやすい口内もしくは
歯磨きが苦手で歯周病になっているため、
セルフコントロールが完全ではなく、
さらに進行しないように予防するためです。
治療が終了してからがスタート!
と思って、今の状態を
キープできるように心がけましょう
②虫歯になりやすい方

唾液の質や食生活などが原因で
虫歯になりやすい方は
3カ月おきにしっかり行くのがおすすめです。
高濃度フッ素塗布も一緒に行い
歯質強化することで、虫歯菌を抑制し
虫歯になりづらい環境に整えていきます。
自宅でも行えるフッ素商品があるので
日常の歯磨きに併用すると
より虫歯予防につながりますよ✨

③セルフケアが上手な方


歯磨きやフロスが自分でしっかりでき
クリーニング時にも
ほとんど歯石が無い方がいます✨
そんな方は半年に1回
をおすすめすることがあります。
「自分でできているのに
なぜ歯医者へ行く必要があるの?」
と思う方もいるかもしれません。
理由は、歯間の虫歯や
歯の根っこの方で膿が溜まるなど
慢性的に感染する恐れのある病気を
早期発見するためです。
レントゲン撮影すると
目で見えない虫歯を発見する
ことができます。
つまり、
きれいに歯磨きができている方でも
プロのクリーニングや虫歯チェックは
必要になります。
上記で説明したペースは
あくまでも目安です。
クリーニング時に【歯磨き指導】を受け
歯磨きのテクニックをマスターして
いきましょう♪
クリーニング って何するの?
歯医者で受けるクリーニングは
術後ツルツルになりスッキリしますよね✨
どのように行っているか
以下で解説します👇
①スケーリングで歯石除去!


スケーリングとは歯石除去のことです。
磨き残しで歯垢が石灰化し歯石になります。
歯石になると歯磨きでは
取れません💦
実際に3カ月後にクリーニングに来ると
歯石が付いていない方は
ほとんどいません…!
そのくらい短期間で
蓄積してしまうものなのです。
これを歯科衛生士が全体的に
水が出る音波の機械で除去していきます✨
②ポリッシングで歯面が滑沢に


スケーリング後は薬用成分の配合された
ペーストでポリッシングをしていきます。
このペーストとブラシの付いた機械で
歯に付いた細かい傷を修復し
着色やヤニなどを除去することができます✨
クリーニング後に
歯がツルツルするのは
ポリッシングしているから♪
以上の行程でクリーニングすることで
バイオフィルム(汚れが張り付きやすい膜)
がはがれ、ペーストでコーティングされる
ので歯垢が付きづらい環境にリセット
されるのです✨
では次に、クリーニングにかかる
時間や料金について解説していきます👇
クリーニング の時間や料金はどのくらい?


① クリーニング の時間
クリーニング時間は約30分~1時間です。
歯石や着色の量によって
時間目安が変わります。
クリーニング時は
虫歯チェックや歯磨き指導も
一緒に行うことが多いので
1時間はかかると思っていただいた方が
いいと思います。
② クリーニング の料金
基本、定期検診で行うクリーニングは
保険診療で3000円~3500円が相場です。
ただし、ポリッシングに関しては
「予防」というくくりで自費診療に
している歯医者もあるので
料金は事前にチェックしてから
受診することをおすすめします…!
定期検診の内容については
こちらの記事をご覧ください👇



クリーニング を行うべき3つの理由


最後に定期的にプロのクリーニングを
受ける必要があるのか?
おもな理由は3つ👇
- 歯磨きでは取れない汚れが落ちる
- 3つの予防につながる
- 将来の医療費削減
これらの理由を解説していきます。
①歯磨きでは取れない汚れが取れる


先ほど述べたように歯石は
歯磨きで落とすことができません。
蓄積されると歯茎が炎症して
歯肉炎になり、歯周病へと進行します。
歯周病へと進行してしまうと
歯を支えている骨が下がってしまい
一度減った骨は自力での回復が難しくなります。
たとえ進行しても治療して
現状維持は可能です✨
重度の歯周病になると
支えた骨がなくなり歯が揺れて
抜けてしまう怖い感染症なので
定期的にプロのクリーニングが必要です!
特にブラシテクニックに自信のない方や
妊娠中の方はリスクが高いため
体調の良い日に通うようにしましょう。
着色に関しては
ホワイトニング歯磨き粉で
徐々にですが落とすことができます✨
気になる方は
こちらの記事をご覧ください👇



②3つの予防につながる


クリーニングすることで
虫歯・歯周病・口臭の予防につながります✨
口内の細菌数が減るので
原因菌の付着が抑制され、
免疫力アップにもおすすめです。
「セルフコントロールで
歯ブラシにこだわりフロスもしているのに
虫歯になりやすい…!」
そんな方は口内環境を根本から整える
乳酸菌タブレットの併用をおすすめします。
歯磨き後に摂取することで
口内の良い菌を残し、
虫歯や歯周病の原因菌を抑制してくれます。
また、これらの菌が抑制されることで
口臭ケアにも役立つので
当てはまる方はぜひ試してみて下さい♪



③将来の医療費削減


定期的にクリーニングをすることで
「将来虫歯や歯周病で歯が抜ける」といった
リスクが減ります。
1本歯が抜けた場合の治療費は
約1万円~40万円…!
保険診療でも1万円以上はかかりますし、
インプラントの自費診療であれば
1本あたりおよそ40万です。
今は何ともなくても、特に歯周病は
慢性的な感染症なので痛みや症状が出づらく
じわじわと時間をかけて50代60代頃に
いきなりきます。
その時に持病がある可能性も
あるので治療費がかさみますよね💦
つまり、
1回約3000円のクリーニングを
惜しまないでください。
美容院で髪を切るように
歯医者でクリーニングをして
定期的にリセットしましょう。
将来の多額の医療費が
削減できますし、健康投資にも
なります。
歯を抜いたときにほとんどの人が○○と言う


歯が抜けてから
「あの時定期的にクリーニングを受けて
ちゃんと歯磨きもしていればよかった」
と100人中100人が言います。
治療に来る時期が遅く手遅れな状態の方を
何人も見てきましたが、
みなさん口をそろえて言います。
ですが、そんな辛い経験をされた方が
キレイな口内に変わりセルフケアを
徹底するようになっている姿も
沢山みてきました!
すでにブリッジや入れ歯にしている
方でも遅いことはありません!
今の状態を現状維持するのが
健康な歯を保つ秘訣です!
予防意識を高めたい方向けに
おすすめの歯科グッズも掲載しているので
よろしければ併せて参考にしてくださると
うれしいです。



最後まで見て下さり
ありがとうございました。