当記事は電動歯ブラシを使っている方もしくは購入するか検討している方におすすめの内容です。
電動歯ブラシの最大の特長は、短時間で簡単に歯垢除去でできる所!
現在使っている方は、手磨きと同じようにゴシゴシと磨いていませんか?
実はそれ間違いです…!
電動歯ブラシ本来の洗浄力を全く活かせていません
今回は電動歯ブラシの正しい使い方や効果的な磨き方を歯科医院に長く勤める私が徹底解説していきます!
その他、電動歯ブラシの疑問点についても詳しく解説しているので、購入検討の方もぜひ参考にしてみてくださいね♪
【この記事の作成者】

- 歯科衛生士歴10年
- 虫歯・歯周病・審美・外科・小児・矯正など歯科に関係するほぼすべての分野で実践経験あり。
- 2人の子を持つの育児奮闘中ママ
電動歯ブラシの正しい使い方

まずは電動歯ブラシの正しい使い方について理解しておきましょう。
①手磨きのようにゴシゴシ動かさずスライドさせる
電動歯ブラシは振動パワーで歯垢除去するので、1歯ずつ「当てるだけ」というのがポイントです。
手磨きのようなゴシゴシしたストロークは、電動歯ブラシのメリットである洗浄力を発揮できません。
一本ずつ奥歯から順番に当てるだけで歯垢をかきだしてくれるので、歯磨きが苦手な方でも簡単になりますよね。
電動歯ブラシの本来の力を発揮できるようにこのポイントは抑えておきましょう!
②鏡で確認しながら行う
手磨きも電動歯ブラシも「見ながら行う」ということが重要なポイントです…!
直接見ることで、汚れが付いている所や意外と当たっていない部位が発見できます。
TVを見ながら・ケータイを触りながらといった”ながら磨き”をしていませんか?
歯ブラシが適切に当たっていないだけでなく、歯磨き粉の爽快感で必要な時間磨けていないケースも出てくるので注意しましょう。
③磨く順番を決める
「奥歯から・下の歯から」など磨く順番を決めておきましょう。
電動歯ブラシには「タイマー機能」というのが備わっているものがほとんどです。
2分で全体の歯垢除去が完了する特長があるため、30秒ごとに4回振動でお知らせしてくれます。
具体的には以下の方法で行いましょう👇
- 下の歯の表面・裏側で30秒ずつ(計1分)
- 上の歯の表面・裏側で30秒ずつ(計1分)
このタイマー機能を有効活用することで、30秒ごとに上下左右を均等に磨くことができます。
④替えブラシの交換時期を守る
替えブラシはメーカーによって交換時期が異なります。
一般的に1~3カ月目安で交換するものが多いです。
交換時期を守ることで歯垢除去率を落とすことなく、歯ブラシ自体も衛生的に保つことができます。
逆に交換時期よりも早く毛先が広がってきてしまった場合は、歯ブラシを押し付けすぎているケースが考えられるため、「当てるだけ」というのを意識して優しい力で磨きましょう。
⑤電動歯ブラシもフロスは必須!
電動歯ブラシは強力な洗浄力が魅力の1つですが、歯間の細かなすき間までは限界があります。
そのため、どんな歯ブラシを使っていてもフロスの使用は必須です。
特に、1日の汚れを落とすために就寝前のフロスは必ず行いましょう。
フロスによってもペラペラのものでは歯垢をうまく絡み取れないので、フロアフロスという商品がおすすめですよ♪
歯科専売品で384本の細かい繊維で作られているため初心者の方にも「しっかりとれた!」と実感の声をいただけている商品です👇
では次に電動歯ブラシの効果を最大限に引き出す磨き方を解説していきますね!
電動歯ブラシの効果的な磨き方

電動歯ブラシの効果を最大限に引き出して磨くには3つのブラシテクニックがあります。
- スクラビング法
- バス法
- たて磨き
画像付きで詳しく解説しますね。
①歯の表面は歯ブラシを垂直に当てる
まずは歯の表面に歯ブラシを垂直に当てるスクラビング法を行いましょう!

※スクラビング法
この方法を用いることで、歯ブラシの毛先全体が表面に当たり歯垢除去することができます。
かみ合わせの部分もこのスクラビング法で忘れずに行いましょう。
スクラビング法を行った後は次に解説するバス法を行えば完璧です!
②歯と歯茎の境目は斜め45度に当てる
歯と歯茎の境目を斜め45度に当てて磨く方法をバス法と呼びます👇

※バス法
この方法を行うことで歯周ポケットにたまった歯垢をかきだすことができます。
歯茎から出血したことがある方は、この歯周ポケットの歯垢が蓄積して炎症が起こっている証拠です。
慢性的に進行して歯周病にならないためにも、バス法は必ず行いましょう。
③前歯はブラシを縦にして当てる
前歯もスクラビング法が有効ですが、歯ブラシは横向きではなく縦向きにして当てましょう👇

※たて磨き
奥歯に比べて歯並びが凸凹している方もいるため、ブラシを横向きのまま当ててしまうと磨き残す部位が出てきてしまいます。
ブラシを立てて角度をつけながら1歯ずつ当てていきましょう。
④毛先が歯に当たるように磨く
最後に重要なのが、この一連の方法を毛先で磨くということです!
押さえつけて磨いてしまうと、毛先が広がり歯垢除去率の低下につながります。
使い方の方でもお伝えしたとおり、「当てるだけ」を意識して毛先で磨くようにしましょう。
電動歯ブラシのお手入れ方法
電動歯ブラシのお手入れ方法は以下がポイントです👇
- ブラシ部分の水洗いは本体から外して行う
- 本体が汚れていれば濡れたタオル等でふき取る
- 電源を入れて水気を飛ばす
- 通気性の良い所に保管する
電化製品なので、本体はぬらさないように歯ブラシだけを水洗いするように心がけましょう。
本体に唾液などがついて不衛生な場合は、濡れたタオルや除菌シートで定期的にふき取っておくと衛生的です。
また、洗った後にブラシを装着してもう一度稼働させることで、水気がとび早く乾かすことができます。
細菌繁殖の原因にならないためにも、湿気の多い所への保管は避けて下さいね。
最後に電動歯ブラシのその他Q&Aをまとめました!
利用者の素朴な疑問から購入検討している方にも役立つ情報なので、ぜひ参考にしてみて下さいね♪
電動歯ブラシのその他Q&A

電動歯ブラシを利用する上で気を付けたいポイントも含めて歯科衛生士の知識をもとに解説していきます。
①電動歯ブラシが初めての人におすすめできる商品はある?
電動歯ブラシは比較的高価なものが多いので「合わなかったらどうしよう」と購入を迷ってしまいますよね。
実際に、思ったよりも振動が強くて手磨きに戻したという方もいらっしゃいます。
そんな不安を抱えている方にはサブスク利用がおすすめです。
契約回数のしばりもなく、「お試し感覚」で始められるのが魅力の1つ!
そして電動歯ブラシ本体は無料で借りられるので、替え歯ブラシ代の購入のみで初期投資を抑えて利用することができます。
すぐに詳細を知りたい方は公式サイトをご覧ください👇
実際に我が家でも家族で利用しているので、使用感等のレビューを知りたい方はこちらを参考にしてみて下さいね👇

②ホワイトニングモードは歯が白くなるの?
メーカーによっては「ホワイトニングモード」が搭載のものも多く、魅力を感じて使う方もいらっしゃると思います。
実際のホワイトニング効果についてですが、薄い着色汚れなどを落として「歯本来の白さ」を取り戻すことに役立ちますよ♪
私はよくホワイトニング歯磨き粉と併用してこのモードを使う事があります♪
詳細を知りたい方はホワイトニング効果についてまとめたこちらの記事も参考にしてみて下さい👇



③歯磨き粉はどんなタイプを使うべき?
電動歯ブラシを使う際は「研磨剤無配合」のものを選びましょう。
なぜなら、振動の影響で手磨きよりも簡単に歯垢除去ができるため、研磨剤入りの歯磨き粉を使うと歯を傷つける原因になることがあります。
できれば、「ジェルタイプ」を使うと鏡で磨く時も透明で見やすく、薬用成分がすみずみまで行き渡りやすい特長があるのでおすすめです♪
④子供にも使えるの?
電動歯ブラシは子供用もあります!
対象年齢はメーカーによりますが、3,4歳頃から使えるものが多いです。
お子様が歯磨きを楽しむきっかけになったり、仕上げ磨きに自信のない方が利用することもあるので、有効なアイテムといえます。
おすすめの子供用電動歯ブラシはこちらを参考にしてみて下さい👇



⑤電動歯ブラシ本体の寿命はどのくらい?
電動歯ブラシは比較的高価なものが多いので、どのくらい使えるのか気になる所ですよね。
結論、給電方法によっては長く使える商品がほとんどです。
【おもな給電方法】
- 置き型充電
- USB充電
- 乾電池
乾電池タイプについては1日2回の使用でだいたい3カ月ほど使えると言われています。
使い方を間違えなければ、半永久的に利用できますよ♪
ランキングでまとめたおすすめ電動歯ブラシはこちらを参考にしてみて下さいね👇



電動歯ブラシの正しい使い方をマスターして歯の健康を守ろう!


将来的に自身の歯で長く生活するためにも、電動歯ブラシを利用して虫歯や歯周病予防に役立てていきましょう!
最後にもう一度電動歯ブラシの使い方と効果的な磨き方について以下にまとめておきます👇
【使い方】
- 手磨きのようにゴシゴシ動かさずスライドさせる
- 鏡で確認しながら行う
- 磨く順番を決める
- 替えブラシの交換時期を守る
- フロスは必ず行う
【磨き方】
- 歯の表面に垂直に当てるスクラビング法
- 歯と歯茎の境目に斜めに当てるバス法
- 前歯は横磨きではなく縦磨きにする
- 押し付けずに毛先で磨く
ゴシゴシと磨いてしまっていた方はこの方法で電動歯ブラシを有効活用してくださいね♪
最後まで見て下さりありがとうございました。