- 仕上げ磨きを嫌がって困っている
- 歯磨きのモチベーションをあげたい!
日々の仕上げ磨きの際にこんな悩みがでることありませんか?
普段からお子さんの歯磨き指導をしている私でも、自分の子供に対してこのような悩みを抱えることがあります。
子供に正しい歯磨きを習慣づけるのは、子育てにおいて1つの壁ともいえますよね。
じつは電動歯ブラシはこのようなお子様の歯磨きのモチベーションを上げたり、簡単に歯垢除去ができるアイテムとしてとても有効です✨
そこで今回は
- 子供用電動歯ブラシはいつから?
- 選ぶ時のポイントはどこを重視すべき?
- おすすめの子供用電動歯ブラシは?
このような点を含めて歯科医院に長く勤める私が詳しく解説していきます!
【この記事の作成者】

- 歯科衛生士歴10年
- 虫歯・歯周病・審美・外科・小児・矯正など歯科に関係するほぼすべての分野で実践経験あり。
- 2人の子を持つの育児奮闘中ママ
子供の電動歯ブラシは何歳から使える?本当に必要?

まずは電動歯ブラシの使用年齢やその必要性についてチェックしておきましょう!
そもそも子供の電動歯ブラシは何歳から使えるの?
大手の電動歯ブラシメーカーは子供用電動歯ブラシの対象年齢を3歳もしくは4歳としている所がほとんどです。
なかには0歳から利用できる商品もあります。
おもに効率的に歯垢除去するためのアイテムですが、仕上げ磨き用もしくは歯磨きを楽しく意識付けられる目的として利用する方も多くいらっしゃいます。
購入する際はまず対象年齢をチェックしてみよう!
子供に 電動歯ブラシ は必要?使用するメリット・デメリット
「子供のうちから電動歯ブラシは本当に必要?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
デメリットも気になりますよね。
歯科衛生士目線で私が思う使用するメリット・デメリットはこちら👇
- 歯磨きの時短になる
- 簡単に汚れを落とせて、仕上げ磨きも簡単になる
- やさしい力で磨ける
- 歯磨きの楽しさを意識付けできる
- 歯垢除去力に特化してるので、虫歯や歯周病リスクの軽減に役立つ
- 振動が苦手と感じる子もいる
- 手磨きのブラシテクニックは身につかない
1番のメリットは手磨きよりも短時間でしっかり磨ける!という点。
手磨きの歯ブラシのようにゴシゴシせず、当てるだけで歯垢をはじいてくれる特長の商品もあるため、仕上げ磨きに自信のない方でも簡単に歯垢除去することができます。
子供の虫歯や歯周病のリスク軽減に役立ちますね
中には「電動に変えてから歯磨きを楽しんでいる」「振動のおかげか、歯ブラシを噛まなくなった!」という患者さんの声もありました。
反対に、「子供の頃からラクを覚えさせてしまうんじゃないか?」という相談も受けることがあります。
結論、大人が手磨きを長く使っていたのにわざわざ電動に変える多くの理由は「歯磨きをラクにしたい」という理由よりも、「しっかり汚れを落としたい」という意識の高さにあります。
ブラシテクニックももちろん必要ですが、特長の”歯垢除去力”を活かして汚れをしっかり落とすという意味では、電動に変えることも悪いことではありません。
逆に 電動歯ブラシ をおすすめ”しない”のはこんな子!
電動歯ブラシにも月齢によっておすすめしないケースがあります。
おもにこんな子にはまだ早いかもしれません👇
- 1人で持たせると歯ブラシを噛んで遊ぶ
- 転倒の心配がある月齢
電動歯ブラシにはのど付き防止プレートが付いてないので、歯磨き時に落ち着きが無かったり、立ち止まってできない場合は不安ですよね。
その場合は仕上げ磨き専用として大人が使用しましょう。
※仕上げ磨きを嫌がるお子様についてはこちらの記事
電動歯ブラシを子供だけで使っていいのは何歳から?
実際に、子供一人だけで電動歯ブラシを利用するのは小学校高学年ごろからがおすすめです。
なぜなら子供1人で行う習慣も大事ですが、手先が器用に動かせずまだまだ磨き残しが多い時期だから。
歯医者でも小学校低学年までは仕上げ磨きを推奨してます
なので9歳頃までは仕上げ磨き&フロスを大人が再度行いましょう♪
※仕上げ磨きのおすすめ歯科グッズはこちらの記事
【選び方のポイント】子供用電動歯ブラシを買うならどんなものを選べばいい?

では実際に選ぶ時のポイントについてみていきましょう!以下で3つのチェックポイントをご紹介していきます。
【選び方のポイント①】電動歯ブラシの種類・特徴を理解しておく
電動歯ブラシには以下の3種類があります👇
種類 | 特徴 |
回転式 | 物理的にしっかり落とす |
音波式 | 高振動で歯垢をはじく |
超音波 | 細かな振動で汚れを浮かす |
結論、歯垢の除去力に特化した「音波式」がおすすめなのですが、その仕組みの違いについて詳しく知りたい方は以下の解説をご覧ください。
・物理的にこすって落とす「回転式」
丸形のブラシで回転しながら汚れを落とす回転式電動歯ブラシ。
代表的な歯ブラシはブラウンのオーラルB!

※引用元:ブラウン
分かりやすくいうと歯医者で行うクリーニングブラシと同じ働きです♪
回転することで汚れをしっかりかきだし、磨き残しを軽減してくれます。
・高振動で歯垢をはじく「音波式」
大手電動歯ブラシの中で主流なのが音波式の電動歯ブラシ✨
高振動で”歯垢をはじいて落とす”ので当たっていない歯面の汚れも浮かして落とすメリットがあります。
なかでも代表的なのがソニッケアー👇

※引用元:フィリップス
歯科医院でも取り扱いの多いブランド♪
強力な洗浄力で歯垢除去に特化した電動歯ブラシです。
・細かな振動で汚れを浮かす「超音波」
音波式よりも細かい微振動で汚れを浮かて落とすのが超音波電動歯ブラシ。
代表ブランドはポケットドルツです👇

※引用元:ドルツ
例えていうとめがね洗浄機のようなもの。
超音波の振動で汚れが浮き出る機械です
ただし、回転式と音波式に比べて洗浄力が弱いため、手磨きのようにゴシゴシ磨きながら行う必要があります。
歯面を優しく磨きたい方におすすめの電動歯ブラシです♪
この3つの中で子供用電動歯ブラシを選ぶなら音波式がおすすめ!
なぜなら、高振動で歯垢をはじき短時間・簡単に歯垢を除去できるからです。
子供の1人磨きも仕上げ磨きも効率的に行うなら、主流の音波式を利用しましょう。
【選び方のポイント②】替えブラシの有無・ランニングコストはどのくらいか?
毛先がへたると歯垢や汚れがきちんと落ちず磨き残しが発生します。
ですので替えブラシはメーカーごとの交換時期をきちんと守りましょう!
また、この時にかかるランニングコストも家計的に継続しやすい価格帯のものを選んでおくことが重要です。
コレ!と思う電動歯ブラシを見つけたら、本体を購入前にその替えブラシ代もチェックしてみて下さいね♪
【選び方のポイント③】給電方法を確認しておく
電動歯ブラシは充電して繰り返し使う電化製品なのでその充電方法は手間のかからないラクなタイプがいいですよね。
電動歯ブラシの給電方法はおもに3つ👇
- 乾電池
- USB
- 置き型
今はUSB充電ができるタイプが主流になりつつあります。
これはどこでも充電できるので便利です♪
置き型は、充電スポットに場所をとるのがデメリットだし、乾電池式も交換が面倒だったりしますよね…
メーカーの種類にもよって異なるので、継続しやすい給電方法のものを選んでおくのもポイントの1つです♪
子供用電動歯ブラシのおすすめは?ママ歯科衛生士が厳選した3種類を紹介

ではここからは上記の選ぶポイントも抑えた上でおすすめの子供用電動歯ブラシを紹介していきます!
もう一度いいますが、電動歯ブラシを使うなら高振動で歯垢をはじき、短時間・効率的に磨ける音波式が主流と言われています。
その音波式のなかでも厳選した3つの商品をおすすめ順に紹介していきますね!
①【本体無料!音波式電動歯ブラシ】ガレイドデンタルメンバー


ガレイドデンタルメンバーは本体代無料で毎月替えブラシが届くサブスク電動歯ブラシです。
おもな特徴はこちら👇
本体価格 | 無料(業界最安!) |
替えブラシ代 | 子供用242円/1本 |
対象年齢 | 乳歯が生え揃ったら |
電動種類 | 音波式 |
充電方法 | USB |
重さ | 62g |
ちなみにうちの3歳児も愛用中です💛
特に契約回数のしばりもないので「まずは子供用電動歯ブラシをお試しで使いたい」といった方にピッタリのサービスです。
電動歯ブラシは本体代に数千円~1万円以上かかるものもあるので、替え歯ブラシ代の242円だけで毎月使えるのはうれしいポイント(本体は永久保証なので万が一壊れても安心)
もちろん子供だけでなく大人用(月308円)もあるので、親子で使う場合はファミリープランというセットがお得ですよ♪
【詳細はこちら】
▶GALLEIDO DENTAL MEMBER
我が家が親子そろって利用しているレビューは、こちらを参考にしてみて下さい👇

②【日本学校歯科医会の推薦品】ソニッケア―キッズ


引用元:フィリップス
ソニッケアーキッズは日本学校歯科医会の推薦品で歯磨きの方法が学べる無料のアプリ付きの電動歯ブラシです。
おもな特徴はこちら👇
本体価格 | 9680円 (楽天価格) |
替えブラシ代 | 約200円/1本 |
対象年齢 | 4歳 |
電動種類 | 音波式 |
充電方法 | 置き型 |
重さ | 135g |
歯ブラシモードは2種類👇
- やさしいモード
- さらにやさしいモード
初めての子供にも使いやすい振動で、電動歯ブラシデビューにはピッタリです!
また、連携アプリで正しい歯磨き方法をマスターすることができます👇


引用元:フィリップス
歯磨きを楽しく意識付けられる工夫がしてあり、さすが大手メーカーブランド。
少し高価な所が難点ですが、主流の音波式で簡単に歯垢除去することに役立つのでおすすめです♪
③【0歳から使える!】ベビースマイルレインボー


引用元:シースター株式会社
低年齢児から電動歯ブラシを使うなら、ベビースマイルレインボーがおすすめ!
おもな特徴はこちらです👇
本体価格 | 2500円 (替えブラシ付き) |
替えブラシ代 | 約398円/2本 |
対象年齢 | 上の歯が生えたら |
電動種類 | 音波式 |
充電方法 | 単4電池 |
重さ | 33g(電池抜き) |
有名電動鼻吸い器「メルシーポット」と同じ会社で作られている音波式の子供用電動歯ブラシです。
「歯垢除去に特化した音波式だから赤ちゃんには強すぎない?」と心配ですが、通常の音波式の約半分の振動数(16000回/分)なので、歯の生え始めでも優しくケアできます。
また、替えブラシは
- ソフト:0歳から
- かため:2歳ごろから
の2本セット!
かためといっても、大人のやわらかめブラシよりやわらかい!
そして7色に光る歯ブラシで歯磨きの楽しさを体験させることができ、仕上げ磨きに便利な白色LEDライト付き!
歯の生え始めから乳歯をしっかりケアしたい方には、もってこいの電動歯ブラシです♪
※電池式ですが、単4電池1本で約3カ月ほどもつそうです
(1日2回使用の場合)
※大人用電動歯ブラシのおすすめはこちらの記事
【注意】子供に電動歯ブラシを購入後に気を付けたいポイントは?


最後に、電動歯ブラシを使う場合の注意点が2つあるので購入予定の方はぜひチェックしておいてください!
①電動歯ブラシの当て方は「軽く」そして「スライド移動」
手磨きはゴシゴシと上下左右に磨く必要がありますが、電動歯ブラシは軽く当てて
1本ずつスライド移動するだけでOKです♪
仕上げ磨きの際は時計回りなど、当てる順番を決めておくのも磨き残しを防ぐポイントになります!
②歯磨き粉を使う際は研磨剤の有無をチェック!
電動歯ブラシの場合は高振動で歯垢をはじく動作が特長のため、研磨剤入りの歯磨き粉はやわらかい乳歯を傷つける原因になります。
歯磨き粉は
- ジェルタイプ
- 研磨剤無配合
のものを選んであげましょう。
子供用歯磨き粉のおすすめは以下を参考にしてみて下さい👇



子供用電動歯ブラシは低年齢児からでも利用可能!正しい歯磨き習慣を身につけよう


電動歯ブラシはメーカーによりますが、歯の生え始めから~3,4歳頃を目安に始められ、歯磨きが嫌いだったお子様も歯磨きを楽しみの1つに感じられたり、簡単に歯垢除去ができる有効なアイテムになる可能性があります✨
また最近は、手軽に低価格でお試しできるサブスクやアプリと連携して歯磨きを練習できる電動歯ブラシまで発売されるようになりました。
その中でもおすすめなのがこちらの3つ👇
電動歯ブラシで歯垢除去率やモチベーションをアップし、正しい歯磨き習慣を身につけましょう♪
※電動歯ブラシの正しい利用方法についてはこちらの記事
「色々検討したけど、やはり手磨きで頑張りたい!」という方は、年齢別にまとめた子供用歯ブラシのおすすめを参考にしてみて下さい👇



最後まで見て下さり
ありがとうございました。